トリコディアデマ (Trichodiadema) 属の実生記録です。トリコディアデマ は3種類を播種しました。2022年に2種類、2023年に1種類です。実生の記録を残していきます。
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播種した品種
トリコディアデマ ミラビレ (Trichodiadema mirabile)
人宝という良く分からない和名が付いています。トリコディアデマ属の中では少しマイナー品種と思われます。
播種日:2022/07頃、播種数:10粒
トリコディアデマ イントンスム (Trichodiadema intonsum)
和名は見つかりませんでした。国内ではマイナー品種のようです。
播種日:2022/07頃、播種数:10粒
トリコディアデマ マルロシー (Trichodiadema marlothii)
和名は見つかりませんでした。国内では少し流通があるようですが、マイナー品種のようです。
播種日:2023/03頃、播種数:10粒
播種した環境
播種に使用した用土は赤玉細粒となります。2号鉢の底部分に赤玉中粒を入れて、残りは細粒で埋めました。肥料は入れていないです。
ダイソーの深めのタッパーに水を入れて腰水の状態にして、ラップでタッパーの上部分を覆いました。置き場所は室内でLEDライトの下に置いておきました。
播種から2023/04までの様子
トリコディアデマ ミラビレ
発芽率は2~3粒程度でした。下図は2枚目の葉が展開している時期の様子です。トリコディアデマ属の葉の先端にある毛みたいな部分が見えています。
9月頃には葉の数も増えて、株全体も少しずつ大きくなってきました。イントンスムと比べるとミラビレの方が葉が太いようです。モケモケ感が少しあります。
11月頃の終わりごろの様子です。脇芽が出てきて、こんもりとした草姿になってきました。トリコディアデマ属は夏型らしいですが、涼しくなっても成長を続けているようです。感覚的には平均気温が10℃くらいまでは成長を止めずに動いていそうな気がします。
年が明けて2023年3月の様子です。1月までは外の簡易温室に置いていたのですが、寒波で凍りそうな雰囲気が出てきたので、1月の終わり頃に室内管理に変えました。3月に入ってからは外の簡易温室に戻しています。下図は戻した直後くらいの画像です。冷害の大きなダメージも無さそうで、脇芽も全体的に出てきています。
トリコディアデマ イントンスム
発芽時の写真が見当たらないので、発芽後にある程度成長した9月頃の様子です。ミラビレと比べて葉が細いです。葉のツブツブ感と先端部の毛はミラビレと一緒ですね。
12月の終わりごろの様子です。ミラビレと同様に涼しくなってきても成長を続けていました。しかし、ミラビレは徒長なく成長しているようでしたが、イントンスムは茎が伸びて葉の間隔も広がった雰囲気になってきました。置き場所はほぼ同じでしたが、おそらく徒長したと思われます。
徒長要因は水のあげ過ぎかもしれないので、水やり頻度を減らしました。涼しくても成長していると思っていましたが、要求される水分量は減っていることを考えないといけないですね。水やりを抑えたことで徒長が落ち着いたのか、伸びた茎の途中から脇芽が出始めています。
年が明けて、ミラビレと同様に1月の終わりごろに室内管理に変更しました。イントンスムは鉢が凍ったように固くなっていて、慌てて室内に置きました。根は枯れていなかったようで、暖かくなると成長を開始してくれました。4月に入るとイントンスムは蕾を付けて、4月中旬に開花してくれました。
花は明るいピンク色で中心付近は白くなっていて、真ん中の雄しべは立ち上がっています。トリコディアデマ属は自家受粉しないようなのでミラビレが咲かないと交配は出来なさそうです。
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