こんにちは、にゃーたです。
今回は コミフォラ アフリカーナ(Commiphora africana var. africana)の播種から発芽までの記録です。コミフォラ属はアフリカ大陸を原産としています。硬い殻に覆われた種子で、発芽条件にクセがあるようです。
Contents
実生の準備
種子の前処理
今回播種する種子はヤフオクで落札しました。兵庫県の園芸店が出品している種子で、海外から輸入したそうです。
硬い殻に覆われているので、サボテンの太平丸を播種した時のようにクエン酸処理を試してみました。飽和したクエン酸水溶液(水にクエン酸が溶け残るまで入れる)に種子を入れて、1時間ほど置いておきました。クエン酸で殻を柔らかくして、種子への給水を十分に行えるのではと考えたからです。その後、ベンレートを溶かした水溶液に1日浸しました。
播種する用土の準備
プレステラ105に普段使用している用土を2/3ほど入れて、表面に赤玉の細粒を入れました。そして、くん炭を表面にまんべんなく振りかけて、表面の土と少し混ぜました。くん炭を入れた理由は、「現地では山火事の後に発芽する」と記載しているブログを発見したからです。山火事=木炭と考えて、木炭の成分が発芽に影響していると仮定すると、くん炭で同様の効果を得られないかと考えました。
播種~発芽まで
播種
コミフォラは嫌光性の種子のため、しっかりと種子全体が埋まるように埋めました。播種した種子は6粒となります。下の写真は少し種子の表面が見えていますが、写真を撮った後に更に深く埋め直しました。用土の準備でも書きましたが、くん炭を振りかけている様子が分かると思います。
播種後はLEDライトから少し離れた場所に腰水状態で置きました。室温は25~30℃前後で、常に小さい扇風機で風を回していました。
発芽
播種から7日後に3粒の発芽を確認しました。土の中から芽が出てきています。嫌光性は半信半疑だったので、無事に発芽してくれて安心しました。播種後は特にカビることも無く、追加の殺菌は一度も実施しませんでした。
発芽から3日後には大分成長して、殻も取れてきました。下に落ちた殻を見ると、数mmの厚みがありました。クエン酸処理は効果があったのではと思っています。
上の画像の次の日には殻が取れて、大きめの双葉が展開していました。また、右上に4つ目の発芽が確認できます。4つ目は土から出る際に殻が取れたようで、既に葉が見えている状態でした。
発芽から5日ほど経過すると、双葉が萎れてきました。部分的に痛んでいるような個所もあり、虫の影響なのか、鉢が小さくて根の調子が悪くなっているのか、原因が分からなかったので植え替えてみました。下の写真は植え替え前に撮影した萎れた葉の様子です。写真の株だけではなく、全ての株で葉の痛みが見られました。
土から出した際に確認したところ、虫はいないようでした。しかし、根の生育は良くなく、短めの根が数本出ているだけでした。発芽後も腰水を続けていたので、機嫌を損ねたのかもしれません。
下の画像は植え替え直後の株です。双葉は痛んでいますが、葉の付け根からも枝が出てきそうな雰囲気が見られます。拗れずに、夏の成長期で大きくなってもらいたいです。
最後に
コミフォラ アフリカーナの播種をまとめます。これから実生に挑戦する方のお役に少しでも立てれば幸いです。
- 種子の前処理:種子の厚みを考えると、クエン酸処理は効果あるかも
- 播種する用土:くん炭の効果も否定できないが効果は不明
- 種子の鮮度:輸入時期は3月頃と記載されていたと思うので古くはない
- 播種方法:嫌光性のため、表面から種子が見えないようにしっかりと埋める
- 発芽後の管理:発芽したら腰水は止めた方が良いかも
コメント