こんにちは、にゃーたです。今回は センペルビブム について基本的な育て方と主な種類について紹介します。この記事を書こうと思ったキッカケはタイトルにある通り、ダイソーに大量のセンペルビブムが入荷されていたからです。入荷した直後に訪れることができたので、色々とじっくり選ぶことができました。センペルビブムはベンケイソウ科の仲間ですが、エケベリアに比べると人気はイマイチなイメージがあります。しかし、ヨーロッパで長く愛されてきた歴史があり、エケベリアに負けないくらいのコレクション性がある種類でした。
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センペルビブム とは
センペルビブム の基本データを記載します。寒さに強く、標高の高い山岳地域にも自生しています。エケベリアよりは葉が薄くて硬く、産毛みたいな細かい毛が葉に生えています。エケベリアの葉は水分が多いので冬は凍る可能性がありますが、センペルビブムの葉はエケベリアに比べて水分が少ないので寒さに強いと思われます。
センペルビブムの名前はラテン語のsemper(“常に”)とvivus(生きている)に由来していて、厳しい寒さの中でも葉を枯らさずに生きていけることから名づけられたと言われています。北欧では家の屋根に自生することもあり、火災や雷から守ってくれるという言い伝えもあるそうです。
- 学名:Senpervivum
- 科名:ベンケイソウ科
- 属名:センペルビブム属
- 原産地:モロッコ、イラン、アルプス、トルコなど
- 耐寒性:USDA Zone4(約-20℃)※種類によります
- 生育期:春秋
- 休眠期:夏
- 増え方:ランナーと呼ばれる茎を伸ばして、ランナーの先に子株を付ける
・USDA Zoneとは
植物の耐寒性の目安を表すために米国農務省が定めた指標です。寒さを段階別に区切って、
世界中の地域をグループ分けしています。例えば、日本にはZone3a~12bの地域が存在し
ます。
日本での育て方
過酷な環境でも生きていける姿から名づけられたと言われていますが、日本の環境は原産地と異なります。日本で育てる際に特に注意する点は梅雨~夏の高温多湿です。自生地は湿度が低く、夏でも気温が高くない(30℃以下)場所のようですので、対策しないと日本の夏は乗り切れません。育成ブログなどを見ても「夏に溶けて全滅した」という内容を見かけます。
反対に冬に気を使う必要は余り無いようです。寒さには強く、日本の冬は自生地より厳しくない地域が多いので日当たりを確保すれば乗り越えてくれそうです。
- 置き場所:春、秋、冬は風通しと日当たりが良い場所、夏は風通しの良い日陰で管理する。
- 水やり:土が乾いたらたっぷりと与える。土が常に湿っている状態は避ける。
- 注意点:蒸れと高温に非常に弱い。梅雨時期~夏は気温だけではなく雨にも注意する。
主な品種
センペルビブム の主な品種を紹介します。ヨーロッパでは古くから親しまれていることもあり、交配種も色々と作出されています。季節による色の変化や特徴的な見た目を持つ種類もあり、所有欲を満たしてくれることは間違いありません。
※下記には私がダイソーで購入した品種も含まれますが、品種は私の予想となります。
ダイソーのセンペルビブムは札に”センペルビューム属”としか書かれていません。
テクトラムは「家の屋根」という意味で、センペルビブム を代表する品種です。ヨーロッパでは家の屋根に生えていることもあるそうで、センペルビブムの普及種となります。
葉に蜘蛛の巣のような白い糸を巻き付ける品種です。巻絹もセンペルビブムの代表的な品種でホームセンター等でも見かけることが多いです。白い糸は夏の強い日差しに当てると増えるとか。
私は今回のセンペルビブム祭りで購入しました。特徴的な白い糸が葉全体に巻き付いています。
丸い草姿でピンクや赤色に色づく品種です。親株の周りにポコポコと子株を群生させます。
センペルビブム祭りでボリシー(?)と思って購入した子の写真が下記となります。ロゼット状の子株を何個も付けていますが、紅葉は全くしていません。葉先が少し赤い部分もありますが、交配種もしくは別の品種かもしれませんね。。。
葉先に特徴的な赤いティップが入る品種です。似た品種に”カウカレウム 二グラム(Sempervivum calcareum “Nigrum”)”がありますが、こちらの方が通年を通して明るい赤色のようです。
この品種(カウカレウムかもしれません)はダイソーに入荷されていましたが、上記2つより興味を惹かれなかったので購入は見送りました。
園芸種
巻絹の園芸品種です。巻絹と同様に蜘蛛の巣のような糸が巻き付いています。巻絹より色が赤くなるようです。
テディという可愛い名前が付いたセンペルビブムの交配種で、アメリカで作出されたそうです。丸くコロンとした姿とピンク色に色づく様子がテディベアに似ている気がします。
番外編(ジョビバルバ属)
ダイソーでは「センペルビューム属」という札が付いていましたが、ランナーの形状が他のセンペルビブムと異なっているように感じました。あくまでも私の予想となりますが。。。
センペルビブム属と近縁種のジョビバルバ属の品種です。ジョビバルバ属とセンペルビブム属の見分け方の1つがランナーです。ジョビバルバ属のランナーは細く、センペルビブム属は太く硬いです。
私がダイソーで購入した子は上記のボリシーより明らかに細くて脆いランナーを出していました。ダイソーの多肉植物の札は近縁種も含めて1つの属名で記載されていることもあるので、ジョビバルバ属が含まれていても不思議ではありません。
さいごに
センペルビブム はSNSでは余り話題になりませんが、ガーデニングの本場であるヨーロッパで長く愛されてきた歴史のある植物です。園芸種も多く作出されていて様々なバリエーションがあり、屋外で冬越しも可能な強壮種のセンペルビブムをぜひ育ててみてください。100均で気軽に購入できますよ!
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