多肉植物の中で高い人気を誇る エケベリア の原産地メキシコってどんなところ？日本との違いを気候データから考察してみる

　こんにちは、にゃーたです。今回は多肉植物界隈で熱狂的なファンが多い エケベリア の原産地メキシコについて、気候データから日本との違いを探していきます。原産地を知ることで日本で育てるときに気を付ける項目も見えてくると思います。

メキシコってどこ？

　エケベリアの主な原産地はメキシコを中心とした中南米となります。メキシコの北側はアメリカ合衆国ですね。トランプ元大統領が「メキシコとの国境に壁を建設して不法入国を防ぐ」と話していたのは記憶にある方も多いのではと思います。メキシコというと少し治安が悪いイメージもありますが、エケベリアファンには聖地です。
　GoogleMapを見てみると、メキシコの中央部は山岳地帯で山の裾野から海に面した部分が平地のようです。また、南部の方は大きな起伏は余り無く、比較的平地が続いていそうですね。南部はだんだんと狭く(実際には広いですが)なり、コーヒーで有名なグアテマラやコスタリカと続いていきます。周囲を海に囲まれて中央が山岳地帯というのは日本と地形が少し似ていますね。

東京の気候

　メキシコの気候を確認する前に日本の気候を確認しておきましょう。検索すると簡単に出てくる東京の気候です。成長期と呼ばれる4月～6月の梅雨前、9月～10月の間は平均気温20℃前後と暖かいです。休眠期の7月～8月は30℃前後、11月～春先の3月までは10℃前後となります。
降雨量は3月～10月までは100mm以上、11月～2月までは60mm前後となります。6月～10月は特に多く雨が降り、気温の高さと相まって蒸し暑い日が多いことが想像できます。

メキシコの気候

　メキシコの気候を3つの地域に分けて見てましょう。１つ目はメキシコ北部のソノラ州、２つ目はメキシコの有名な都市であるメキシコシティ、３つ目はメキシコ南部のカンクンです。

ソノラ州の気候

　ソノラ州の州都エルモシージョの平均気温です。平均気温をみると春と冬は17℃～20℃程度で東京の4月～5月くらいです。寒くても10℃前後のようですので、冬越しに気を使わなくても大丈夫ですね。夏と秋の平均気温は30℃前後で東京と同じくらいですが、最高気温はとても高いですね。。。雨が少ないから耐えられるのかもしれません。
　降水量は年間を通じて日本より少なく、3月～6月は1桁台となり、多くても7月～8月の100mm程度です。雨が少ないということは外気の湿度は低いことが予想されますので、年間を通じて乾燥した気候であることが分かります。
※旅行のとも ZenTech様のサイトから引用させていただいています。

メキシコシティ

　メキシコシティの平均気温です。平均気温をみると年間を通して15℃～20℃前後で推移しています。また、平均最高気温も25℃前後と暑くなく、夏越しの対策は必要なさそうです。最低気温も年間通じて10℃以上が多く、冬は一桁になりますが日本より寒くはなりません。一方で、冬の気温差は15℃程度ありそうなので日本より寒暖の差が激しそうです。このような場所に自生していることを考えると、意外に気温差は気にしなくても良いかもしれません。
　降雨量をみると夏以外は余り雨が降らないようです。夏は日本並みに雨が降りますが、最高気温は25℃前後と暑くないので日本のように蒸すような雰囲気は無いと思われます。
※WeatherSpark様のサイトから引用させていただいています。

カンクン

　カンクンの平均気温です。年間を通じて20℃以上あり、とても暖かい地域です。月内の気温差は10℃程度ありますが、暖かい中での高低差なので植物への負荷は少ないのかもしれません。
　降水量をみると夏から秋は日本並みに蒸し暑そうです。この地域出身の多肉植物はどのような種類なのか気になりますね。大きな植物の影に隠れているのか、夏型の多肉植物が多いのか不明ですが、この地域出身の多肉植物は日本でも元気に育てられそうです。
※WeatherSpark様のサイトから引用させていただいています。

まとめ

　気温と降雨量について日本とメキシコの違いを見てみました。総じて言えることは、日本のように寒い冬を気にする必要はないこと、月内の気温差は結構あることです。

• メキシコ北部は年間を通じて10℃以上あり、日本のように寒くない。また、夏の最高気温は40℃近くまで上昇するが雨が少ないので蒸すような暑さではない。
• メキシコシティは年間を通して平均気温が15℃～20℃で夏も25℃前後とそこまで熱くない。降水量は日本並みに振るときもあるが気温が高くないので蒸し暑さは無さそう。
• メキシコ南部は年間を通じて20℃以上あり、とても暖かい。また、夏から秋は最高気温が30℃前後で降水量も日本並みにあるので自生している多肉植物の夏越しが気になる。

　日本でエケベリアを含む多肉植物を育てるときは「夏の蒸し暑さ」と「冬の寒さ」に気を付けることが常識となっていますが、日本とメキシコの気候の違いから言われていることが改めて理解できました。